川島町に新たらしく国の登録有形文化財が増えます

 国の文化審議会(会長:馬渕明子())は、平成28年7月15日(金曜日)開催の同審議会文化財分科会における審議・議決を経て、本県に所在する「鈴木家住宅主屋(しゅおく)土蔵(どぞう)()」2件を登録有形文化財(建造物)に登録するよう、文部科学大臣に答申しました。

 この結果を受けて、後日正式登録を経て、県内の登録有形文化財(建造物)は159件になり、川島町内としては15件になる予定です。

鈴木家住宅主屋(しゅおく)                                     

 鈴木家住宅は、江戸時代に宮前村(現川島町宮前)の名主を務めた旧家、鈴木家の住まいであり、川島町のほぼ中心部に位置しています。

 「主屋」は、敷地の北寄りに南西に正面を向けて建てられています。木造平屋一部2階建で、屋根は茅葺、寄棟造)であり、江戸中期の建築と推定されています。現状の間取りは、東側が土間で、西側に2間ずつ3列並ぶ6間構成となっており、土間と北側の2間の小屋裏には部屋が設けられています。安政2年(1855)に北側の2間が増築されるなど、幾度も増改築を重ねられていますが、小屋裏の木材や構造は建築当初の状態を良く残していると考えられています。

                         

鈴木家住宅土蔵(どぞう)

 「土蔵」は、主屋の東側に、水塚)状に土盛りした上に建てられています。明治10年(1877)頃の建築と推定され、米蔵として使用されたものです。土蔵造2階建で、屋根は瓦葺、切妻造)であり、外壁は漆喰仕上げを基調とし、正面には下屋()を設けています。野地(に割竹を用いているのが特徴で、これは川越の古い蔵に見られる仕様であり、稀少な事例とされています。

 このように、鈴木家住宅主屋、土蔵は、外観や意匠に建築当時の時代性や地方色を表す特徴が見られ、当地の近世上層農家の好例と言えることから、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に該当するとして、登録されることになりました。