公的機関の職員や銀行員などを装う手口

(1)公的機関の職員や銀行員を装う犯人からの予兆電話

公的機関の職員や銀行員を装って、

・「キャッシュカードの不具合で還付金の手続きができない」

・「あなたの口座が振り込め詐欺で利用されている」

・「口座の変更手続がいるので銀行協会の者がキャッシュカードを取りに行く」

などといった電話をかけてきます。

(2)銀行協会や金融機関の職員を装った犯人が自宅に来る

銀行協会や金融協会の職員を装った犯人が自宅に来て、

・「警察の依頼でキャッシュカードを受け取りにきました」

・「暗唱番号を変更するので現在の暗唱番号を教えてください」

などと言って、キャッシュカードをだまし取り、暗唱番号を聞き出します。

・公的機関の職員や銀行員等が暗礁番号を聞くことは絶対にありません!

・この手口の被害者のほとんどは、個人名の電話帳(ハローページ)に掲載しています。

 掲載削除を希望する方は局番なしの「116」へ!

・キャッシュカードの引出限度額を引き下げておくことも有効です。

 金融機関に申し出てください。

息子や孫を装う手口

(1)息子や孫を装う犯人からの予兆電話

・オレオレ詐欺の犯人は、電話帳や卒業生名簿などを利用し、息子や孫などを装って電話をかけてきます。

・「息子の名前」「同級生の名前」「息子が卒業した高校や大学名」など事前に多くの個人情報を入手し、息子さんの実名などで電話をかけてくるケース

・声が違うことを怪しまれないように、あらかじめ「風邪をひいて声が変だと思うけど・・・。」などと言ってきます。

・「電話番号が変わった」「会社の携帯電話だから登録しておいて」などと言って、犯人の電話番号を息子等の新しい電話番号を信じ込ませ、本物の息子等と連絡をとらせないようにします。

(2)お金が必要であることを告げる

その後、次のような内容で至急お金が必要になったことを持ちかけます。

・「取引先に渡す小切手が入った鞄を電車に置き忘れた!会社にばれないうちにお金を用意しないとクビになる!」

・「会社の金で株に投資したら失敗した!今日中に損失を穴埋めしないと訴えられる!」

・「女性を妊娠させてしまった!慰謝料を払わないと大変なことになる!」

・「交通事故を起こしてしまった!すぐに示談金を払わないと起訴される!」

(3)息子や孫の上司・駅員など様々な人物が登場

息子や孫を装った犯人からの電話の内容を信用させるため、様々な人物が登場します。

例えば・・・

・上司

 「息子さんがなくしてしまった小切手分のお金を補填しないと、息子さんがクビになってしまいます。」

・駅員

 「○○駅ですが、息子さんのカバンをお預かりしています。中は空ですが、息子さんにご連絡ください。」

・弁護士

 「息子さんが妊娠させてしまった女性が裁判所に訴えると言っています。取り下げるには慰謝料が必要です。」

・警察官

 「息子さんが起こした事故の相手方が示談金を払えば被害届を出さないと言っています。」

(4)自宅などに「受け子」がお金を受け取りに来る

最近では、現金を振り込ませるのではなく、

・「同僚(上司)が取りに行く」

・「バイク便業者を向かわせる」

・「○○駅まで持ってきて」

などと言って、犯人が現金やキャッシュカードを直接受け取る手口(手交型)が多くなっています。

・「携帯電話の番号が変わった」と電話がかかってきたら、必ず元の番号に電話して確認してください。

・人を不安に陥れるようにもっともらしくストーリーが展開され、タイミングよく相手が電話を変わるので、そのペースに巻き込まれてしまいます。冷静に考える余裕をなくして、オレオレ詐欺の手口を知っている人でもだまされるケースが多発しています。

お金を渡す前に、必ずご家族や警察署に相談してください。