「教育で選ばれる町」を目指して
~学力の向上、生涯学習・生涯スポーツの活性化を通して~

 今年度も折り返しの10月となりました。9月には中山小・伊草小の運動会や中山・伊草・三保谷・出丸・八ッ保・小見野の6地区の体育祭が、また10月8日は3年ぶりの町民体育祭が、いずれも絶好の運動会日和の中で盛大に開催できました。特に、三保谷・出丸・八ッ保・小見野の4小学校と地区公民館とが合同開催する最後の地区体育祭では、各小学校の長年の歴史と伝統に思いを馳せて涙する姿もあり、とても感動しました。各学校や保護者・地域の皆様、ご支援・ご協力本当にありがとうございました。
 スポーツの大きな行事が一段落し、10月下旬からは各公民館の「敬老芸能祭」が始まります。また、各小学校の学習成果の発表の場であり、それぞれの特色を生かした「おまつり」も県の「教育の日」の一環の取組として、土曜日に開催されます。11月には、「生涯学習町民ふれあいフェスティバル」や「中央文化展」、第23回を数える実行委員会主催の「かわじま音楽祭」と、芸術文化の祭典が続きます。
 11月下旬からは、冬のスポーツの代表である「駅伝」が、町民やスポーツ少年団員の参加により開催されます。まさに、「芸術の秋」「スポーツの秋」たけなわの季節です。

 さて、平成28年を「学力向上元年」と位置づけて今年は2年目です。9月には、4月に実施した「埼玉県や全国の学力・学習状況調査(以下「学テ」)」の結果が公表されました。「県学テ」は子供一人一人の伸びを見ることができる全国唯一のテストです。小4から中3までの学年別・教科別の市町村順位は、公表された61市町村の中で5年算数は1位、5年国語が11位、6年算数は14位と、学力向上の取組が成果をあげてきました。また、中学校の成績を公表した57市町村の中で、中1数学が8位、中2の国語と数学が10位となりました。総じて、川島町の小学校は県平均を上回り、中学校も県平均に近づいています。
 しかし、「全国学テ」は、特にB問題(知識を活用する問題)に課題があり、小中学校とも県平均までにはもう1歩です。詳細は県教育委員会のホームページをご覧ください。
 教育委員会では、県や全国の「学テ」の結果を「学力向上の取組の1つの指標」として真摯に受け止めています。子供たちの学力をさらに伸ばすよう、一人一人の学力の状況をしっかりと把握して、様々な取組を学校と一体となって進めます。学力の向上には、年間200日ほどの日々の授業を「すべての子供たちがわかる楽しい授業」にすることが最も重要です。「教師の授業力・指導力向上」を目指して、各教科や道徳・特別活動などの「授業研究を外部の指導者を招いて活発に行う二学期」にしたいと考えています。
 一方、昨年度から実施している「学校と私塾とが連携した補充学習」は、夏休み終盤の3日間の連続講座として、5・6年生を対象に、児童が進学する中学校を会場に「小学校間の交流」「小中連携事業」に位置づけて実施しました。川島中では53名、西中では37名が参加し、進学する中学校を肌で感じながら緊張感をもって学習していました。現在、冬休みの連続講座の準備を進めています。
 また、今年度から、中学生に一人年1回、町が検定料を助成する「英語検定受検推進事業」に取り組んでいます。夏休みの終盤には英語教師とALTが中心となって「英語検定取得支援集中講座」を両中学校で実施しました.また、第2回目の英語検定試験が実施される直前の土曜日には、私塾の講師の指導で「英語検定直前対策講座」を両中学校を会場に実施しました。「英語の川島町」となるよう努力を続けます。
 
 川島町のもう一つの大きな課題は「小学校の規模適正化」です。年度当初、統合小学校の校歌制作をシンガーソングライターの大野靖之氏に依頼し、8月29日には大野氏自らの歌唱により校歌の案が発表されました。試聴した教育委員や小学校長等からは、「つばさに込めた未来志向のイメージや町の情景が歌によく表現されている」などの評価でした。今後は楽譜作成やレコーディングが予定されています。
 夏休み期間中、統合小学校となる「三保谷小と八ッ保小の改造事業」{トイレの洋式化(一部洗浄器付)、普通教室の床改修}が完了しました。統合校では、統廃合に係る物品の廃棄や移動、閉校記念事業(「記念式典」「記念誌制作」「人文字の作成」等)の準備が進められています。
 学校規模適正化に伴う公民館事業の課題でもあった平成30年度からの地区体育祭は、「つばさ南小と三保谷・出丸公民館」「つばさ北小と八ッ保・小見野公民館」の合同開催の方向で意見がまとまりました。今後は、町民の皆様のご意見をしっかりと踏まえ、各地区体育祭と町民体育祭の種目内容や開催方法などをスピード感を持って検討していきます。併せて、廃校となる出丸小・小見野小が4月からも利用できるよう準備を進めるとともに、これまでの廃校利用を視察した成果をもとに、様々な皆様のご意見をいただきながら、今年度段階での「廃校利用の考え方(案)」をまとめてまいります。

 今後とも、子供たちの学力が向上し、町民の皆様が生涯にわたって生き生きと学び活動できるような施策を推進し「教育で選ばれる町」を目指して努力してまいります。教育委員会の取組により一層のご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

                                                                                                    平成29年10月12日  中村 正宏