学校教育、生涯学習・スポーツの充実・振興のために

 

 9月に入り、各小・中学校に活気が戻ってきました。昨年まで3年間、夏休みを一週間短縮していましたが、夏季休業中の活動による子供たちの学力や体力の向上を目指して、「補充学習の拡充」「水泳指導や部活動の充実」「教職員の研修の充実」をねらい、今年度から二学期のスタートを9月1日としました。

 さて、平成28年を「学力向上元年」と位置づけて今年1月から様々な取組を進めていますが、9月9日には、今年度初めの4月14日に実施した「埼玉県学力・学習状況調査」の結果が県教育委員会から公表されました。川島町の小・中学校は、昨年度に比べて幾分向上しました。これは、(1)昨年度の国や県の調査結果の分析とそれに基づいた指導、(2)1月の「川島町学力確認テスト」の実施とその結果を活用した補充学習・個別指導、(3)小学校での「家庭学習ノート」や小・中学校版の「家庭生活の6か条」の配付と活用など、学校と家庭と連携した取組の成果ではないかと考えています。

 また、この県の調査は、「一人一人の学力レベルを位置づけ、昨年度からの個々の学力の伸びがわかる全国初の調査」です。川島町の子供たちは、小学校5・6年生と中学校3年生の伸びは全県で上位となっています。県全体で伸びが少ない中学1・2年でも、川島町の中学生はがんばっている方に入ります。詳細は県教委のホームページをご覧ください。

 一方、「学力向上元年」の新規の取組の1つとして、「私塾が学校の授業を補完すること」をねらい、6~7月に「学校と私塾とが連携した補充学習」を試行的に実施しました。小学校6校では、隔週土曜日の午前中、各学校計4回、国語・算数の学習を町内の私塾の講師が指導して195名の児童が参加しました。

 中学校2校は、部活動の関係で期末テスト前の7月2・3日の土日に、英語・数学を私塾の講師が指導し、計171名が参加しました。参加者の保護者アンケートには、「塾に行けないのでありがたい」「もう少し少人数で、学力に応じて指導してほしい」などがありました。教育委員会としては、「学校と私塾との連携・協力による両者の教育力の融合」「希望制から基礎学力保障・少人数制へ」などの課題の解決に向けて、二学期以降の実施方法を検討しています。

 いずれにしても、学力向上は、日々の授業で「すべての子供たちがわかる楽しい授業」「将来に夢と目標をもって生き生きと学ぶこと」が最も重要です。そこで、この二学期は、「教師のさらなる授業力・指導力向上」を目指して、各小学校で学校研究課題となっている国語・算数以外の、例えば英語・外国語活動、理科、社会などの教科の授業研究を、外部の指導者を招いて各小・中学校で計画的に実施しようと考えています。

 

 川島町のもう一つの大きな課題である「小学校の規模適正化」は、4月に「川島町小学校第1回統合協議会」をスタートさせ、「校名・通学・廃校利用部会(統合小学校の校名・スクールバスの運行ルートの検討、廃校活用の先進地視察)」「総務・教育部会(統合対象校同士の連携合同交流・体操着・指導計画・閉校記念事業の検討)」「PTA・後援会等部会(会則・会費・閉校記念事業の検討)」の3部会で、平成30年4月の統合に向けて具体的な協議を重ねてきました。

 9月1日には、「かわじまスクールバス(29人乗り)」が納車となり、9月9日から試験運行を行い、停留所や通学ルートの安全等の検証を重ねています。10月からは、このバスを活用して統合対象校同士の子供たちがいっしょに学んだり活動したりして、お互いのよさを理解し合い、仲良くなるための交流を進めます。

 

 生涯学習・社会教育の分野では、文化財保護行政で新たな動きがありました。三保谷地区の「鈴木家主屋及び土蔵」が、7月15日に開催された国の「文化審議会文化財分科会」で「国の登録有形文化財」として登録するよう答申されました。これで、町内の登録有形文化財(建造物)は、遠山記念館(旧遠山家住宅)などと併せて15件になります。   

 本年度改定を予定している「川島町文化財ガイドマップ」に、これらの登録有形文化財を町内各地の獅子舞等の伝統芸能と併せて掲載し、「文化財の町・川島」を町内外にアピールする契機としたいと考えています。

 また、11年目を迎えた「川島町地域子ども教室」は、「心豊かでたくましい子供を地域で育てる」「安心して活動できる子供の居場所づくり」を目的として、コーディネーターや地域の指導者の皆様のご支援により、順調に進んでいます。

 10月以降、スポーツ・文化の秋にふさわしい町民体育祭や駅伝競走大会、生涯学習町民ふれあいフェスティバル、中央文化展などを開催していきます。

 今後とも、子供たちや町民の皆様が、生涯にわたって生き生きと学び活動できるような施策の推進に努めてまいります。教育委員会の取組により一層のご支援・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

平成28年9月26日  中村 正宏