新春気分も落ち着き、各小・中学校では順調に教育活動が進んでいます。私は、本年も、「チーム川島」「チーム教育委員会」を旗印に、子供たちや町民の皆様のために積極的に教育行政を推進してまいります。
 川島町は、教育施設の整備・充実に力を注いできました。これまで、町内すべての小・中学校の耐震化や普通教室のエアコン設置、並びに、環境教育の一環としての太陽光パネル設置を、構造的に課題のある川島中学校を除いた小・中学校に、早い段階から進めてきました。また、各教室に大型テレビやデジタル教科書を導入して充実した教育活動が展開されています。さらに、平成28年9月には、町内全小・中学校の校舎と体育館の非構造部材の耐震化が完了しました。

 さて、「学力向上元年」と位置づけた平成28年に引き続き、本年も、各小・中学校と一体となって学力向上に向けた様々な取組を推進します。子供たちの学力向上には、年間200日を超える日々の授業の充実が最も重要です。各学校では、二学期から、授業力向上を目指して、外部の指導者を招き、英語や小学校の外国語活動、算数・数学、国語、体育、道徳などの「授業研究」を重ねています。今後も、町内各学校の教師の参加をもとに理科や社会などの授業研究を実施し、より質の高い授業を目指して「学び合う教師」を応援します。
 さらに、教科等の教育実践を教育論文として執筆して研究団体に応募する活動などを推奨して、専門的な教師力の向上を図り、「学び続ける教師」を応援しています。併せて、専門職として日々の実践から学び、自らをよい方向に変えていく「反省的実践家」として、「子供たちや保護者・地域の方から信頼され、尊敬される教師」を応援します。
 一方、学力向上には家庭生活の充実も大切です。昨年2月に全家庭に配付した『家庭生活の約束6ヵ条』を、各学校のPTA広報部に依頼して「実施状況のアンケート調査」を行いました。調査結果について、今後、町の広報で町民の皆様への報告を予定しています。

 また、試行的に実施している「学校と私塾とが連携した補充学習」は、11月以降、学力検査の結果から課題のある4学年の児童を対象に、三保谷小・出丸小・八ッ保小・小見野小の4校の交流にも視点を当てて、「川島中学校での合同の補充学習」を行いました。また、中山小と伊草小も「2校合同での合同の補充学習」を行っており、最終回は西中学校での実施を予定しています。
 一方、両中学校は、2月の期末テスト前の補習学習を予定しています。
 本年度の成果と課題を踏まえて,次年度のこの取組の在り方を検討していきます。

 平成30年4月に開校する(仮称)三保谷・出丸小学校と(仮称)八ッ保・小見野小学校の校名が、昨年の川島町議会定例会(12月)で審議・議決され、それぞれ「つばさ南小学校」「つばさ北小学校」となりました。この校名にある「つばさ」という言葉には、川島町や日本の未来を担う子供たちに『世の中に出て広く活躍してほしい』『川島から世界へ羽ばたいてほしい』という願いを込めています。現在、スクールバスの運行体制や統合校の教育課程などを検討しています。また、校章デザインの選定や校歌の作成の検討も進めています。
 さらに、学校の規模適正化と並行して「小中一貫教育の在り方」の研究をスタートしています。小学校と中学校が離れた場所にありながらも互いに連携・交流を図っている入間市の視察とともに、小学校と中学校が同じ敷地にある坂戸市の城山学園の視察を行い、「川島町にふさわしい小中一貫教育」の在り方を検討していきます。

 生涯学習・社会教育の推進では、学校の規模適正化と並行して、廃校となる学校の利活用について県内外の先進地視察を重ねています。廃校をチャンスととらえ、地域活性化の拠点となるよう、地域の皆様のご意見を十分いただきながら町を挙げて方向性を見い出していきたいと考えています。
 併せて、生涯学習・社会教育推進の地域の拠点である公民館の在り方、町や地域の一大事業である町民体育祭や地区体育祭などの大きな事業も、学校統合との関連を踏まえ、地域や関係団体の皆様のご意見を十分いただきながらしっかりと検討を進めます。
 また、地域の力で子供を育てる「川島町地域子ども教室事業」も、3月の交流会でそれぞれの取組を学び合い、事業内容の充実に努めていきます。
 文化財の面では、新たな町指定文化財や「川島町文化財ガイドマップ」の作成などにより、文化財保護行政を推進します。

 今後とも、子供たちや町民の皆様が、生涯にわたって生き生きと学び活動できる教育行政を積極的に推進して「教育で選ばれる町」となるよう努力します。

 皆様には、教育委員会の取組により一層のご支援・ご協力をお願いいたします。

 

平成29年1月24日  中村 正宏