平成29年度のスタートにあたって

 満開の桜が咲き誇る中で各学校の始業式・入学式が行われ、平成29年度新学期が始まりました。各学校や教育委員会では、年度当初の人事異動により新たなメンバーを迎えて新鮮な雰囲気でのスタートです。また、各学校の子供たちは、新入生を迎えたり学年が進級したりして、新たな出会いの中で希望に満ちた新学期となりました。
 私は、教育委員と事務局職員とが一体となり、また、各学校や各社会教育関係団体と心を1つにして取り組むため、「チーム川島」「チーム教育委員会」「校長会と一体となって」を旗印に、「教育で選ばれる町」を目指して、今年度も積極的に教育行政を推進してまいります。

 さて、今年も「学力向上2年目」として、教育委員会と小・中学校とが一体となって「学力の向上を最大の課題」に位置づけ、取組の充実を図っています。
 平成29年度予算では、「川島方式子ども学習支援システム」をさらに充実させています。具体的には、(1)「学校と私塾とが連携した補充学習の充実事業」では、川島中と西中の校区の小学校5・6年生を対象に、中学校を会場として交流型で夏季休業中や冬期休業中に集中して実施。中学生には「確実な英語力を身につける学習会」を中学校の英語教師と私塾の講師が連携して計画的に実施。(2)実用英語技能検定料を、準2級・3級・4級を受検する生徒に対して全額負担(年1回)。(3)経済的な理由などで通塾が困難な家庭を対象とする通塾支援事業の実施 (4)昨年度、川島中学校で成果をあげた35人学級編制の実施による25人程度の「きめ細かい教育推進事業」を、川島中学校1学年と伊草小学校5学年に適用して、町単独での教員をそれぞれ1名配置 (5)すべての小中学校で全学年対象の「川島町学力確認テスト」の実施(1月)による基礎学力定着状況の確認 (6)『かわべえ・かわみん 家庭学習ノート』(小学生)、「家庭生活の6か条」(小1・中1)、『学習ドリル』(全小中学生)の配付と活用 (7)タブレット端末等のICT機器活用研究委嘱事業の拡充(中山小に加えて伊草小)、などに取り組みます。
 なお、川島町の高校生以上の学びの支援策として、「金融機関との提携教育ローン並びに日本学生支援機構の奨学金借入者への利子助成事業」を新規にスタートさせました。

 一方、「教師の専門的な指導力の向上」を目指して、(1)町教委委嘱による各学校の校内研修・校内授業研究会の充実、(2)川島教育研究会と連携した外部指導者を招いての各教科等の授業研究会の計画的な実施 (3)教職員の県立総合教育センターなどの研修会への参加推奨 (4)教育実践のまとめ(教育公務員弘済会等への応募論文)推奨 (5)学力日本一の秋田県に各学校のミドルリーダーの教師を派遣しての授業力向上、などを進めます。

 「川島町の特色ある教育活動」としては、今年の「広報かわじま3月号」の特集ページで報告しましたが、昨年度から、埼玉大学と連携して「木育(もくいく)体験活動」をすべての小学校で計画的に実施していきます。中学校では、これまで1学年で実施してきた「中学生社会体験チャレンジ事業」を、キャリア教育の中核的事業として位置づけて2学年で実施するために、今年度は教育課程の見直しと準備期間といたします。

 川島町のもう一つの大きな課題である「小学校の規模適正化」は、平成30年4月1日の「つばさ南小学校」「つばさ北小学校」開校に向けて、教育委員会がリーダーシップを発揮して、三保谷・出丸・八ッ保・小見野の4小学校のすべての教職員が心を1つにして、スピード感をもって計画的に準備を進めます。そこで、夏には、三保谷小・八ッ保小のトイレの便器の洋式化(一部洗浄機付)を中心とした改修事業を行います。
 また、昨年10月から進めている統合校同士の子供たちの交流活動は、交流することでの学習効果などを吟味して、焦点化して効率的に進めます。
 一方、小学校教師のきめ細かな授業技術や学級経営力と中学校教師の専門性の高い教科指導の力が融合する「小中一貫教育」の研究を、将来の川島教育の特色として導入するために、先進地に学びつつ、小中の教員の交流も視野に入れて実践的に進めます。

 今年度から学校給食センターの調理業務等が民間委託となりました。町職員の所長や栄養士と長い経験と実績のある委託業者とが一体となり、子供たちのためにより一層安全・安心な美味しい給食づくりをしっかりと進めています。ご安心ください。
 
 生涯学習・社会教育の推進につきましては、4月8日(土曜日)、歴史と伝統のある「第30回記念郷土芸能祭万作サミットin 川島」が、近隣市の万作保存会4団体のご参加もいただき、民謡歌手の小野田浩二氏のゲスト出演により盛大に開催されました。万作は、川島町が誇る伝統芸能です。伝統芸能の保護・継承のため、各団体の活動成果の発表の場の提供やPRの推進、町の文化財指定などを積極的に行い、郷土川島への関心を高めるとともに伝統芸能を大切にする心を育むための施策に力を注いでまいります。
 生涯学習・社会教育推進の地域の拠点である公民館の在り方や町や地域の一大事業である町民体育祭・各地区体育祭などの事業の在り方は、学校統合との関連を踏まえ、「各地域の皆様との意見交換会」を5月から実施してご意見を十分いただきながらしっかりと検討を進めます。

 学校統合により廃校となる学校の利活用については、昨年度に引き続き、県内外の先進地視察を重ねたり、大学等と連携して全国的な成功事例を研究したりして、廃校をチャンスととらえ、地域活性化の拠点施設となるよう、地域の皆様のご意見を十分いただき、町を挙げて方向性を見い出していきたいと考えています。
 一方、生涯学習の中心的な事業の1つである「川島町地域子ども教室」は、学校の統合に併せて交流活動を取り入れるなどして、取組内容の充実に努めてまいります。
 今後とも、町民の皆様が生涯にわたって生き生きと学び活動できるような生涯学習・生涯スポーツの施策の充実を図ってまいります。
 町民の皆様には、川島教育の充実・推進のために、教育委員会の取組により一層のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

平成29年4月14日  中村 正宏