審議会の概要

1.設置目的

 本町の下水道事業は、埼玉県の荒川右岸流域下水道関連公共下水道として位置づけられ、全体計画面積555.2haのうち、事業計画の面積は325.3haとなっています。

 令和4年度末現在の整備面積は325.3haであり、全体計画面積に対して約59%です。また処理人口は9,737人で、下水道処理人口の普及率は50%という状況です。

 町下水道事業の経営の状況ですが、料金収入は、近年の人口減少もあり、平成27年度をピークに緩やかに減少傾向に転じております。収益的収支比率は、総収益(料金収入等)で、総費用(収益的支出、地方債償還金)をどの程度賄えているかを表す指標であり、近年は100%を下回っていることから、改善の必要があります。

 また、今後の投資・維持管理につきましては、管路布設後50年を経過する施設が、令和9年度より発生し年々増加していくため、整備スケジュールを作成しましたので、投資の平準化を図れるよう計画的に整備を進めていきます。

 このような下水道事業の効率化・経営健全化への今後の取組みや運営方針を審議するため、下水道使用者や専門家等による審議会を令和5年12月に設置することとしました。

 この審議会では、令和3年に策定した「川島町下水道事業経営戦略」の経営の基本方針、投資・財政計画等について、現状と課題を整理し見直しを実施します。

 

 

2.「川島町下水道経営戦略」とは

 近年の公営企業は、施設の老朽化に伴う大量更新期の到来や人口減少等に伴う料金収入の減少により経営環境は厳しさを増し、経営健全化への取組みが求められています。

 そのため、公営企業が将来にわたりサービスの提供を安定的に継続することが可能となるよう、総務省より「経営戦略」の策定要請がありました。

 本町ではこれを受け、計画的かつ合理的な経営を行い、収支の改善等を通じた経営基盤の強化を図るため、「川島町下水道事業経営戦略」を策定しました。