私たちひとりひとりの支えが自殺を防ぎます ~あしたにつなぐ「こころ」と「いのち」~

 これまで、自殺は個人の意見や選択の結果であると考えられがちでした。しかし、自殺の多くは経済的な問題や身体的な苦しみ、うつ病などに追いつめられてしまった結果なのです。うつ病の適切な治療や経済の専門家のサポートなどによって悩みをひとつひとつ解決することで、自殺は防ぐことができます。まずは、自殺のサインに気づき、悩みにじっくり耳を傾け、専門家につなげることが大切です。

自殺のサインとは?

 次のような行動や状況は、自殺の危険が高まっていると考えられます。まずはサインに気づくことが大切です。

  • うつ病などの精神疾患にかかる
  • 無謀な行動をとる
  • 職場や家庭でサポートが得られない
  • 重い病気にかかる
  • 自殺未遂や自傷行為に及ぶ
  • アルコールや薬物を乱用する
  • 仕事の負担が増える・大きな失敗をする
  • 本人にとって価値のあるものを失う
  • 自殺を口にする・自殺をほのめかすなど

みんなができる自殺予防のための行動

周りの人の悩みに気づき、耳を傾ける

 周囲の人に異変を感じたときは「体調でも悪いの?」「悩みでもあるの?」など声を掛けてみましょう。悩みを話してくれたときは、話題をそらしたり、訴えや気持ちを否定してはいけません。また、無理に励ましたりアドバイスしたりする必要はありません。本人のつらい気持ちに共感をしめすことが大切です。

早めに専門家に相談するように促す

 心の病気や経済的な問題を抱えているようであれば、医療機関(精神科や心療内科、かかりつけ医など)や公的な相談機関などの専門家につなげましょう。
 相談を受けた側も、一人で抱え込まず、プライバシーに配慮した上で、本人の置かれている状況や気持ちを理解してくれる家族、友人、上司などに協力を求めましょう。

温かく寄り添いながら、見守る

 専門的な治療を受けていても、周囲のフォローが大切なことには変わりありません。体や心の健康状態について自然な雰囲気で声をかけて、やさしく寄り添いながら見守りましょう。


心の健康を保つコツ

十分な休養をとろう

  • 無理をしすぎない、疲れたと感じたら休養をとりましょう

ライフスタイルを整えよう

  • 十分な睡眠と1日3回の食事、適度な運動をしましょう
  • お酒の飲みすぎは、睡眠を浅くするので、ほどほどにしましょう

 

楽しみやくつろぎの時間を大切にしよう

  • 自分なりの趣味や仲間とのおしゃべりでこころをほぐしましょう
  • マッサージや音楽などで心身の疲れを癒しリラックスしましょう
  • 旅行やスポーツなどで気分転換をしてリフレッシュしましょう

ストレスチェックをしてみましょう

相談窓口

心の健康を守るためには、ひとりで悩まず専門の相談機関に相談してみましょう。

 相談窓口  内容・相談日時など  連絡先
こころの相談 ご本人の心の悩みや精神疾患をお持ちのご家族からの相談  健康福祉課 健康増進グループ
 299-1758
毎月1回
午後1時30分~3時
※詳細は健康増進グループにお問い合わせください。
ひきこもり専門相談

毎月1回、第4月曜日

午前9時30分~11時30分、午後1時30分~3時30分

 東松山保健所
 0493-22-0280

埼玉こころの電話 電話相談専用で、心の健康や悩みに関する相談

 精神保健福祉センター
 048-723-1447

https://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0606/

月曜日~金曜日
午前9時~午後5時
 埼玉いのちの電話  電話で対応することで、生きる力の支えになることを願うボランティア団体による相談24時間、365日、いつでも対応します。

 048-645-4343

http://saitama-id.or.jp/

SNS相談

SNSやチャットによる自殺防止の相談を行い、必要に応じて電話による支援や居場所活動等へのつなぎも行い、様々な分野の専門家及び全国の地域拠点と連携して「生きることの包括的な支援」を行います。

厚生労働省 SNS相談事業