献血について
血液は、人間の生命を維持するために欠くことができないものですが、科学や医療技術の進歩した今日でも、血液を人工的につくることはできないうえに、長期間保存することができません。
医療の現場では、病気やケガの治療のための輸血が不可欠ですが、輸血に用いられる血液製剤については、すべて国内の血液によってまかなわれており、いつでも十分に確保しておくためには、常に献血により補充していかなければなりません。
輸血というと、交通事故など不慮の事故でケガを負ったときに使われるイメージがありますが、実際の輸血用血液製剤の使われ方をみると、そうしたケガの治療で使われているのは3%程度で、9割近くは病気の治療で使われています。つまり、血液製剤は病気の治療に欠かせない重要なものとなっています。
輸血に頼っている方がいること、献血によって救える命があることをご理解いただき、皆様の善意ある献血をお願いいたします。

献血キャラクター けんけつちゃん
献血の種類
献血には、400mL献血、200mL献血、成分献血があります。
- 400mL献血と200mL献血は、血液中の全ての成分を献血していただく方法です。
- 成分献血は、血小板や血しょうといった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法です。
採血基準・間隔
献血していただく方の健康を守るために、様々な基準を設けています。
詳しくは、日本赤十字社のホームページをご覧ください。
日本赤十字社(献血基準) 外部リンク
※普段、薬を飲んでいる方でも献血できる場合があります。献血会場に「お薬手帳」をお持ちください。
献血の流れ
1.献血受付
献血にあたっての注意事項にご了承いただいたうえで、身分証明書などの提示をお願いし、本人確認を実施しています。
2.問診票の記入
献血いただく方の健康状態をうかがうため、質問に回答していただきます。
3.問診および血圧測定
回答いただいた内容に基づき、医師による問診と血圧測定を行います。問診内容のプライバシーは厳守されますので、正確にお答えください。
4.ヘモグロビン濃度測定、血液型事前判定
貧血の心配がないか、ヘモグロビン濃度測定と血液型の事前判定を行います。成分献血の場合は、血小板数の測定も行います。
5.採血
採血ベッドに横になり、採血を開始します。
採血時間は、全血献血(400mL献血・200mL献血)で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度かかります。
6.休憩
献血後は、十分に水分を補給し、休憩を取ってください。
7.献血カードの受取り
献血カードをお渡しします。献血カードの裏面には、次回献血が可能な日にちなどが印字されています。
献血ができない場合
献血にお越しいただいても、問診の結果、献血をお断りする場合があります。
これは、献血にご協力をいただく皆様の健康を守るためと、輸血を受ける患者さんに安全な血液を供給するための両方の目的によるものです。
体調がすぐれないときには、献血による副作用があらわれる場合もありますので、体調に不安があるときには無理をせず献血を見合わせることも必要です。
皆様のご協力をお願いいたします。