スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、近年の温暖化傾向により、その個体数が増加し、適切な防除を講じなかった水田では、移植直後の苗が食害される被害が多く確認されています。

 水稲栽培におけるスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止は、水田内とその用水路等における発生状況に応じた防除対策が必要であり、特に冬期の対策が有効とされています。

冬期の耕うん(発生している場合に必ず実施してください。)

 物理的な粉砕を行うとともに、貝を厳寒期の寒風にさらす。

いつ・どのように

 ・土壌が乾燥して固い厳寒期(1~2月)に、トラクターの走行速度を遅く、

   ロータリーの回転を速くし、土壌を細かく砕くように耕うんする。

留意事項

 ・未発生ほ場への貝の持ち込みを防止するため、使用後のトラクターに付着した

  泥をよく洗浄する。

 

●冬期の水路の泥上げ(発生が多い場合に実施してください。)

 越冬場所をなくし、越冬個体を寒風にさらすため、水路の泥上げを地域全体で行う。

いつ・どのように

 ・殺貝効果が高まる厳寒期(1~2月)に実施。

留意事項

 ・掘り上げた泥は、未発生ほ場に持ち込まない。

 

 スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)は、一旦、水田や用水路等に侵入すると、その根絶は非常に困難であるため、除草を目的とする放飼等、未発生地域への人為的な持ち込みを行わないようにしてください。

 

 詳しくは、下記の農林水産省のホームページをご確認ください。

 

【参考】農林水産省 スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について