子宮頸がんとは

 子宮頸がんとは、ほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因で発症するがんです。性的接触のある女性であれば約50%以上が生涯で一度は感染するといわれ、免疫力の低下などにより、感染が長期化すると子宮頸がんに進む可能性があります。

 子宮頸がん(HPV)ワクチンは、10代半ばで接種することが効果的とされ、3回の接種で免疫を十分に得ることができます。なお、HPVワクチンは新たなウイルスの感染を防ぐもので、接種時既に感染しているHPVを排除したり、がんを治したりする効果はありません。そのため、ワクチン接種後も、20歳以降になりましたら、定期的に子宮頸がん検診を受診することでがんの早期発見に努めることが重要です。

 

接種について

対象者

 定期接種の対象者

  小学校6年生から高校1年生相当の女性(望ましい接種時期は中学校1年生の間)

   令和5年度小学校6年生になられた方には、お知らせと予診票(3回分)を令和5年5月30日にお送りしました。

 キャッチアップ接種対象者

  平成9年(1997年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日生まれの女性

   HPVワクチンの接種が完了していないキャッチアップ接種対象者には、令和5年8月18日にお知らせと予診票をお送りしました。※事前に窓口等で予診票お渡しした方へは今回郵送しておりません。

 

 ※令和5年4月1日から9価ワクチンの追加に伴い、中学1年生~高校1年生相当の接種対象者には、お知らせと新しい予診票を令和5年8月18日にお送りしました。事前に窓口等で予診票お渡しした方へは今回郵送しておりません。

接種費用

  無料 ※対象期間を過ぎると有料になります(1回18,000円~33,000円程度)

     ※対象者により対象期間が異なりますのでご注意ください。

接種期間

 小学6年生から中学3年生(平成20年4月2日~平成24年4月1日生まれ):高校1年生相当までに接種

 平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれ:高校2年生相当までに接種(令和7年3月31日まで)

 平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれ:令和7年3月31日まで

 

ワクチンの種類及び接種方法

 ワクチンの種類は3種類あります。

〈これまでに、2価ワクチン、4価ワクチンのHPVワクチン(サーバリックスまたはガーダシル)を1回または2回接種した方へ〉

 原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中から9価ワクチンに変更し、残りの接種を完了することも可能です。※2価または4価のHPVワクチンを接種した後に9価ワクチンを接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

 

接種の際は必ず母子健康手帳にて接種履歴のご確認をお願いします。接種履歴がご不明の場合は、当時に住んでいた市町村や接種実施したと思われる医療機関へお問い合わせください。そのうえでもご不明の場合は、予防接種を行う医師へ、接種についてご相談ください。

 

【種類と接種方法】

ワクチンの種類 サーバリックス(2価) ガーダシル(4価)

シルガード(9価)

接種方法 筋肉注射 筋肉注射 筋肉注射
接種回数 3回 3回

1回目を15歳未満で接種の場合→2回

1回目を15歳以上で接種の場合→3回

接種間隔

2回目は1回目から1か月後に接種

3回目は1回目から6か月後に接種

2回目は1回目から2か月後に接種

3回目は1回目から6か月後に接種

【1回目を15歳未満で接種】

 2回目は1回目から6か月後に接種

【1回目を15歳以上で接種】

 2回目は1回目から2か月後に接種、3回目は、1回目から6か月後に接種

接種医療機関

 近隣接種協力医療機関・小児科

医療機関名 住所 電話
清水こどもクリニック 川島町上八ツ林209 049-297-7725
たばた小児科 吉見町久米田616-8 0493-54-8822
こどもクリニックいとう小児科 東松山市岩殿110-6

0493-34-4145

ほしこどもおとなクリニック 東松山市上野本1226-1 0493-24-0753
愛和病院 川越市古谷上983-1 049-235-8811

 その他の医療機関で接種を希望する場合は、埼玉県医師会ホームページの定期予防接種相互乗り入れの接種協力医療機関名簿をご確認ください。

  ここをクリック→http://www.saitama.med.or.jp/iryou_10.html

予防接種の受け方

 医療機関に予約をしてください。

 予診票(必要事項記入)、母子手帳、健康保険証を持って、医療機関で接種します。

注意事項

 接種後、血管迷走反応として失神することもあるため、保護者の同伴で接種することをお勧めします。

 新型コロナウイルスワクチンとHPVワクチンなどのほかのワクチンとの接種間隔は、接種前後2週間空ける必要があります。

 

 子宮頸がんワクチン接種のリーフレット

   【概要版】   【概要版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット.pdf

   【詳細版】  【詳細版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット.pdf

 
 積極的な接種勧奨について

  HPVワクチンは、平成25年6月より厚生労働省通知に基づき積極的な接種勧奨を差し控えておりましたが、その後、国の調査会において、有効性及び安全性の評価等の議論がなされ、令和4年4月以降、積極的な接種勧奨を再開することとなりました。

積極的な勧奨を差し控えていたことで接種機会を逃した方への接種について(キャッチアップ接種)

 HPVワクチンの積極的な勧奨を差し控えにより接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する観点から、平成9年度生まれから平成17年度生まれまでの女性を対象に、キャッチアップ接種を行うこととなりました。

 

  【キャッチアップ】 【キャッチアップ】キャッチアップ接種リーフレット.pdf

 

【令和5年4月1日より】9価HPVワクチン(シルガード9)の使用等にかかる変更について

 9価HPVワクチンを定期接種として使用可能になるなど、接種方法の変更が決定されました。変更内容の詳細は

以下のとおりです。なお、今回の変更は全て、令和5年4月1日以降の接種に適用されます。

変更の内容

  • 定期接種において9価ワクチンが使用可能になること。
  • 3回接種の途中までを2価ワクチンまたは4価ワクチンで受けた方も、医師とよく相談した上で、残りの回数を     9価ワクチンで受けてよいこととする。
  • キャッチアップ接種においても、上記と同様の扱いとすること。
  • 9価ワクチンについて、15歳未満で1回目の接種を受ける場合は、2回の接種により完了となる接種方法を選択    できること。

 ※国が今回の変更についてのお知らせリーフレットを作成しておりますので、こちらもご覧ください。

  9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット 

   定期接種 【定期接種】9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット.pdf 

   キャッチアップ 【キャッチアップ】9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット.pdf   

 

 

HPVワクチン相談窓口

 厚生労働省では、「感染・予防接種相談窓口」を開設しています。下記相談窓口では、HPVワクチンについての相談に応じています。

【感染症・予防接種相談窓口】

電話番号 050-3818-2242

受付時間 平日 午前9時から午後5時(ただし、土、日、祝日、年末年始は除く)

 HPVワクチン接種後に異常があるとき

HPVワクチンを接種した後に、気になる症状が出た時には、まず接種医療機関またはかかりつけ医に相談してください。また、広範な疼痛または運動障害を中心とする多様な症状を呈する方に対して、適切な診療を提供するため、各都道府県に協力医療機関を整備しています。

 埼玉県ホームページ「HPVワクチン接種後に生じた症状の診察について」

ここをクリック→http://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/sikyukeigan.html