算額とは、神社や仏閣に奉納された数学の絵馬のことで、その記録は約300年前にさかのぼることができます。自分の会心の発明を神に感謝し、さらに学問の向上を祈願する心から奉納されました。
この「算額」は、大字下小見野に建立された光西寺観音堂に奉掲されていた算術の問答額です。額文は、桐版に墨書で図形を示し、設問、答の数値、計算法や式の成立理由が書かれています。
明治25年2月に奉掲され、奉掲者として「関流算術学士 小堤幾三門人 武州比企郡小見野住民 大谷織造撰」と記されています。
埼玉県内に現存する算額は九十数例しかなく、貴重なものです。
| 所在地 |
下小見野134 光西寺
(川島町に寄託) |
| 指定年月日 |
平成10年9月10日 |
※ 現在、かわじま郷土資料展示室(川島町大字谷中99)にて展示しています。