室町時代 青銅 直径22.3cm 厚さ6.1cm
鰐口とは、神社仏閣の軒先に掛けられている金属製の道具です。参詣の際に前につるされた太い網で打ち鳴らします。
この鰐口は明徳4年(1393年)のもので、次のような銘が表面にあります。「明徳四年癸 酉四月日大工河内權守國光 武州高麗郡佐西郷熊野堂權律師良勝」
権良勝の娘が熊野堂からゆずり受け、心願成就の礼として薬師堂に奉献したもので裏面に「奉懸 薬師如来鰐口一面 応永七庚辰五月六日於本同氏女」と記されています。欠損の部分はありますが、室町時代初期の見事な芸術品です。
| 所在地 |
大字下八ツ林586 薬師堂保存会 |
| 指定年月日 |
昭和36年1月25日 |