(国指定重要文化財・絵画)

   

 英一蝶(1652~1724)は、ありふれた市井の庶民の都会風俗、健全明朗な生活を、親しみやすいが洗練された絵画表現に高めて表した点で近世絵画史上に重要な画家です。
 本作品は、布を晒す仕草や波の様を、若衆歌舞伎の役者と思われる舞手が布を用いて表したさらし舞を披露する様子を描く。小画面に一蝶の人物表現の優れた特質を凝縮した作品です。画面左上に藤牛麻呂の款記があります。

所在地 白井沼675 (財)遠山記念館蔵
指定年月日 平成20年7月10日